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コネスポストーリー#03 ~誰もチャレンジしたことがない方法で~

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 文章を書くのが苦手な元Jクラブ広報が、スポーツの可能性を信じて、千葉県柏市で立ち上げた新しい事業。
 スポーツによってつながることで、新しい価値を生み出すことを目的に、2022年5月にコネスポを設立した。

 コネスポは、スポーツ界やスポーツをしている子供たちの生活を少しだけ豊かにすることはできると信じている。
#01でスポーツ事業を始めた背景、#02でスポーツ界の課題を説明したが、今回はコネスポがいかにスポーツをしている子供を支援しようと考えているか、を伝えたい。

コネスポストーリー#01 ~スポーツが変わろうとしている今だからこそ~

コネスポストーリー#02 ~日本のスポーツ界の本当の課題~

 スポーツを支援する事業でやるうえでの一番の課題は、どのように支援者を増やしていくかである。一般的なスポーツビジネスは、スポンサーとなる企業や事業者からクラブに協賛金を払い、その対価として、企業ロゴの露出や商品のプロモーションなどをクラブの商材を活用して行い、投資した協賛金を本業の売り上げで回収する。メディアでの露出や一定数のファンがいるプロスポーツクラブであれば、成立する。

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 しかしながら、コネスポで対象としている地域のスポーツクラブやスポーツ少年団では、このスキームは不可能だ。なぜなら、規模が小さく、クラブを通してリーチできる層も狭いため、スポンサーに十分なメリットを提供できない。スポーツ少年団は、子供がスポーツを始める際の身近な選択肢の一つである。公益財団法人日本スポーツ協会の調査によると、スポーツ少年団の所属人数は、全国平均で20.3人です。平均で20人、大きくても100人程度のスポーツ団体が単体で企業から支援を獲得するのは、やはり不可能である。

 ただ、スポーツクラブが、複数集まることができたら、どうだろうか?
10団体が集まると200人。100団体が集まると2,000人。複数のクラブをひとつにまとめることで、これまで誰も想像していなかった集団となり、新しい価値を生み出すことができるのではないだろうか。

 スポーツと地域の『新しい関わり方』を生み出すことで、スポーツクラブと事業者や企業をつなげていく。これが、コネスポの目指すスポーツの新しい支援のコンセプトだ。

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 この事業は、個別で活動していたスポーツクラブに本事業のメンバーとなってもらうことで、スポーツクラブを一つのマーケットとする。そうすることで、これまで個別のスポーツクラブでは作り出すことができなかった数の強みを生み出していく。複数のスポーツクラブというマーケットに対して、本事業に賛同してくれた事業者や企業のクーポンを毎月配布していく。これが、コネスポの事業モデルだ。

 この事業は、2つの大きなメリットを持っている。

 1つ目は、スポーツクラブにとって、『スポーツができる』に加えて、クーポンという付加価値を会員に提供し、日常消費の負担軽減ができることだ。スポーツクラブが会員から受け取る会費の対価として提供できることは、「スポーツができる環境」と「スポーツの指導」だ。コネスポのメンバーになることで、この2つの対価に加えて、クーポンという新しい付加価値を自クラブの会員に提供することができる。この付加価値は、既存の会員の満足度を向上させ、新規会員にとっての新しいアピールポイントとなるはずだ。

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クーポン券のサンプル

 2つ目は、スポーツクラブの集まりが、小学生や中学生の子供がいる世帯という特徴を持っている集団であることだ。事業者や企業にとって、低額でより効果的に商業圏内の子育て世帯にリーチできる方法があれば、非常に魅力的ではないだろうか。小学生や中学生だけに的確にリーチできる広告宣伝ツールは、存在していない。商業目的で利用できないが、学校の配布物くらいだろう。スポーツクラブに所属している子供だけでなく、親にもリーチできることは、大きな強みだと考えている。

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 日本には1000万人弱の小中学生がいる。その内の57万人が日本スポーツ協会に加盟している少年団に所属している。そして、日本スポーツ協会には登録せずに活動しているスポーツ少年団、スポーツクラブやスポーツスクールも多数あり、スポーツをしている子供の数はより大きなものと想定できる。また、日本スポーツ協会に加入せず活動している少年団やクラブなども多数あり、市場規模はさらに大きいものと想定している。更に、ダンスなど新しいスポーツの普及、中学校の部活動が地域に移行などで中体連の192万人の子供たちにも今後リーチできる可能性が出てきた。このように、スポーツクラブ単体は規模が小さくニッチなマーケットに見えるが、しっかりと事業の市場として成立するのではないだろうか。

 これが、コネスポが目指す新しい関わり方。

 スポーツ団体をまとめるというアイディアはこれまでなかっただろうし、誰もトライしてきてなかったはずだ。もちろん多くの課題や懸念事項もあり、すぐに多くの共感や理解を得ることは簡単ではないかもしれない、だからと言って不可能ということではない。

 もしかしたら、この事業でスポーツ界や社会を大きく変えることはできないかもしれません。

 ただ、スポーツ界やスポーツをしている子供たちの生活を少しだけ豊かにすることはできると信じている。

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 スポーツは人々を幸せにする特別な力があり、スポーツの価値は今後も変わらないはずだ。だから、今、この事業にチャレンジしている。

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